たまりば

地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾三鷹市 三鷹市

QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
あや乃
あや乃
三鷹市&武蔵野市で、大学受験用の古文漢文専門塾を立ち上げました。

本業は、翻訳屋さんです。翻訳屋が古文の塾を開く!?
いきさつは、HPを御覧下さい。http://ayano-koten.wix.com/index# 

こちらは、主に「大学受験用」の情報を、流していくブログとしています。
そろそろ、受験の足音が聞こえ始めたような感じなので、週末ごとに記事をUPして行きたいと思います。参考になさって下さい。

古文ネタはhttp://blog.goo.ne.jp/ayano-koten 
主宰あや乃の日常は、http://ameblo.jp/fuyou1972/theme-10073939740.html も、
併せて、御覧になって下さいね。

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by たまりば運営事務局 at

2013年06月15日

現代文の成績が伸びない

「現代文の成績が伸びない」という相談が、時々あります。

私は、塾でも教えているのですが、
最近受け持ちになった生徒さんに、
国立大学付属中学校在籍の中学3年生の男の子がいます。

「現代文の成績が、イマイチ」という塾長の話だったんですが、
本人と話をしていて、オソロシイことが判明。

何しろ、彼は「課題文を読んでいない」

「どうやって、問題、解いてるの!?」と聞きましたら、
「下線が引っ張ってある(つまり、問われている)箇所の、
前後3行ぐらい読んでる」

あ~学齢期のお子さんをお持ちの、全国の保護者の皆さん!
あるいは、このブログの記事をたまたま目にした、学生さん!

課題文は、全て!!!!!!!!!!!!読みましょう!
課題文を通しで読まずに、
点数が出てくるほど、現代文の問題は甘くありません。

確かに、一般的なセオリーとして、
「下線の引っ張られた、前後3行ぐらいに、答えがあることが多い」
という傾向にはあります。

傾向にはありますが、学年が上がっていけば行くほど、
そんな小手先のセオリーや、マニュアルでは点が取れなくなっていきます。

「現代文の成績が、思わしくない」と思われる親御さんは、
「どう、問題を解いているか」を、大至急、確認してみて下さい。

前後3行マニュアルは、中学受験に際し、
大手中学塾が「当座の対応」の<つもり>で教えたことを、
そのまま学生が鵜呑みにしてしまった弊害だろうと思います。
どこの塾が、そんなマニュアル指導をしたのか、
大体の見当も付きますが、面倒なので、塾名は晒しません。


マニュアル頼りも、マニュアル指導も、止めて頂きたい!

学力は、その教科や学問の本質に近い所に立ち返って、
教える事が出来ることこそ、教える側の力量だと思いますし、
また本質に肉薄することを学んでこそ、
学力と言うものも、驚異的に伸びていきます。

「中学受験の現代文さえ、解ければ良い
(それで私立中学に入れれば良い)」と、
仰った親御さんが、去年、実際においでした。
私は、実に険悪な雰囲気で、
その親御さんと睨み合うことになってしまったんですが(苦笑)

普段から、文字に慣れていないのに、
試験問題だけ<解ける>なんてことが、あるわけないんです。

そこのお子さんは、小学校6年生でしたが、読解能力は3行が限界。
後は、ひたすら時間つぶしで、机の前に座って、
時間が過ぎ去るのを待っているお子さんでした。ある意味、忍耐強い。
実際の入試は、
彼の読解能力を遥かに超えた長文を、
短時間で2題も読まなきゃいけないんです。

文字を与えずに、あるいは文字の重要性を認識せずに育てておいて、
「現代文の成績が、思わしくない」と、
結果だけを求めて、子供を責めては、子供が可哀相です。

読み書き能力を基盤とする言語能力こそが、
人間を人間たらしめる所以であり、
人類の文化的発展の源だろうとも、私は、考えます。

また「外国語能力は、決して、母語の能力を超えません」
「話せるのに、活字の読み書きが覚束ない、あるいは苦手」というのは、
この際、はっきり書きますが、言語を問わず、それを文盲と言います。

学齢期のお子さんのおいでになる親御さんには、
言語教育の一環としての日本語能力や、日本語の運用能力(読み書き)、
人間にとっての、言語や母語の重要性を認識して頂きたいなと思います。

また、全国の塾・予備校関係には、
「3行マニュアル」を律儀に鵜呑みにし続けて、
学年が上がるにつれ、点が伸び悩み、苦しんでいる学生さんがいることに、
ご配慮頂きたいものだと思います。

我々の仕事は、
学生さんの点数を上げること(偏差値を上げること)ではありますが、
マニュアルや力技だけでは限界がある(学年が上がるにつれ)ことは、
教えている側が、一番よくご存知でしょう。

目先のことのみに囚われるのではなく、
広く大きな視点を持って、学生さんの学びに寄与して頂きたいなと思います。  


  • Posted by あや乃 at 12:42Comments(0)現代文